万一のときに、親や兄弟は遺族年金を受け取れる?
30代独身の会社員が亡くなった場合、親や兄弟は遺族年金を受給できますか?
アドバイザーの回答
ポイント
厚生年金加入中の方が亡くなった場合、受給要件をクリアすれば、親は「遺族厚生年金」を受給することができます。兄弟に受給権はありません。
厚生年金加入中の方が亡くなった場合、受給要件をクリアすれば、親は「遺族厚生年金」を受給することができます。兄弟に受給権はありません。
「遺族厚生年金」の受給要件は下記の通りです。
(1) 親の年齢が55歳以上であること ※ただし、支給は60歳から
(2) 親と同居、または仕送りなどをし、生計を維持していること
(3) 親の年収が850万円(所得655.5万円)未満であること
支給額は該当する方が受給する予定の老齢厚生年金の4分の3です。
ただし、親が自分の老齢厚生年金を受給しているときは、遺族年金額の方が多い場合に、老齢厚生年金との差額が支給されます。
親の年齢が60歳~65歳までの間で、親が自分の年金を受給している場合は、一方の年金を選択することになります。
なお、「遺族基礎年金」は子のある配偶者または子に支給されるもの、「中高齢寡婦加算」は一定の要件を満たす配偶者に支給されるものであるため、親や兄弟には支給されません。